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モダン建築の京都100 @京都市京セラ美術館|2021.12

京都市京セラ美術館で開催されていた「モダン建築の京都100」展(2021.9.25-2021.12.26)に行ってきました。
京セラ美術館自体、建物が素敵で「行ってみたい!」と思っていた美術館ですが、この展示を通して、京都で行ってみたいところがますます増えました!

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目次

モダン建築の京都100の感想

京都といえば、歴史的なお寺!というイメージですが、観光をしていると実はちょっと古い洋風な建築も多くありますよね。
「モダン建築の京都100」では、そんな京都の洋風建築や近代和風建築、モダニズム建築を「モダン建築」として、どのように保全、そして現在に至るまで利用しているかを紹介しています

寺院・仏閣は、戦火や震災の被害を免れてきたという話は有名ですが、数々のモダン建築も同様に守られてきたんですね。
「古都・京都」から連想する古建築だけでなくモダン建築まで、京都には本当に歴史的な建物が多いことを実感させられ、それを守る方々の努力、京都の魅力を改めて感じさせる展示でした。

今回の展示は一部撮影OKです。

最初にメインビジュアルの原画?がありました。この原画の正面にメインビジュアルがあったため、ばっちり映り込んでいます(笑)

当時の家具も展示されています。
看板に書かれた「ヒーロー」というのはタバコの名前です。タバコ業で財をなした村井吉兵衛が建てた「長楽館」の家具です。長楽館は、現在ホテル・カフェとして営業しており、当時の建物に宿泊することができます。

建築当時の道具も展示されています。
奥にあるインクが今でも綺麗に発色していることに驚きました。

こちらは京大の天文台で利用されていた三球儀です。建物だけでなく、家具やそこで使われていた道具まで展示されています。

特に印象的だったのは、展示の最後にあった「国立京都国際会館」です。
今回の展示のメインの時代ではないかなと思いますが、「京都議定書が採択された場所」という説明を見て、当時ニュースで見ていたはずの場所がこんなにかっこいい建物ということを初めて知りました!
宝ヶ池や比叡山といった周囲の豊かな自然環境と、台形と逆台形が組み合わせられた直線的なコンクリートの建物が、正反対のようで調和しています。
京都国際会館には合掌造りの様式も採用されているということで、その点が自然との調和につながっているのかな?と思いました。

行ってみたいモダン建築

どの建物も行ってみたい!と思ったのですが、ここは次の機会にでも‥と狙っているところを3つ。

行ってみたい① 帝国京都博物館(現 京都国立博物館) @京都市東区

京都国立博物館は、行ったことあるかも…?と思いつつもセレクト。三十三間堂近くにあるので、恐らく外観を見たことあるのだと思います。
正門からの堂々とした佇まいがいいですね。丸い屋根が「西洋」というよりエキゾチックな雰囲気を出しています。

行ってみたい② 旧外務省東方文化学院京都研究所(現 京都大学人文科学研究所) @京都市左京区

白い壁にレースのように装飾されているのが印象的な建物です。スパニッシュ・ミッション様式というものを取り入れているようです。
当時の所長から「僧院のような」という要望があり採用されたとのことですが、こんなおしゃれな雰囲気で、依頼した所長さんはどのように思ったのか…
図録に内部のステンドグラスの写真があり、それがとても可愛く、間近で見てみたい!!
現在は京大の研究所になっていますが、見学できるのでしょうか…?

行ってみたい③ 国立京都国際会館 @京都市左京区

こちらは、上でも書いた通り、今回の展示で建物のカッコよさに惹かれ、セレクトしました。
山の緑と池の水に佇む国際会館を見たいので、新緑が美しい季節に訪れるのが良さそうです。

○○できるモダン建築

今回の展示で紹介された建物の中には今でも活用されている建築がいくつもあります。
(逆に個人蔵等の事情により見学できない建物もあります)
宿泊や食事ができる建物であれば気軽に行くことができますし、旅行に一緒に行く人が建物に興味なくても行きやすいのでは‥?

宿泊できるモダン建築

宿泊できるというか、泊まってみたい!
とはいえ、佳水園なんて1泊で10万円超え…(震) 家賃並みのお値段に住む世界の違いを感じます。
リーズナブルなところも、ちょっと~かなりの贅沢なところもあり、好みとお財布事情に合わせて選ぶことができます(かなり前向きに変換)。

飲食できるモダン建築

気軽に行けるお店から特別な日のお店まで様々あります。

パン好きなので、進々堂に行ってみたいと思いHPをみたのですが、なぜかSHOPLISTに「京大北門前」がない‥「進々堂の歴史」のページまで見て納得。「進々堂」と「進々堂京大北門前」は関係はあるのですが、現在では別法人が営業されているとのことでした。
食べログでメニューを見ると、パン屋さんというより喫茶店という感じですかね。

「東華菜館」「フランソア喫茶店」「夢二カフェ五龍閣」のHPは、歴史や建物の写真が充実しているので、食事より建物に興味深々な方は一見の価値ありです。

購入グッズ

公式図録を購入しました。


図録って、美術展の内容+αというものだと思っていたのですが、この図録はちょっと違いました!
展示の方が建築模型や道具もあり、その建物の変遷を詳しく説明していたと感じます。
一方で、図録には建物の歴史や現在の写真がもちろん多く記載されているのですが、実際に訪れて自分の目で確かめてみたいと思わせる内容です(展示を見たせいかもしれませんが‥)。
モダン建築好きとしては、今後の京都観光の度に開いてしまう本になりそうです。


それ以外のグッズは購入せず、、、個人的には展示会のメインビジュアルがとても好きなので、ポスターとか、スカーフや風呂敷のような大きめの布もので販売してくれたら、買ったのに…!

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